現在の社会、子供の健康はいよいよ問題になります。肥満はそれ中の一種です。
子どもの肥満の大多数は、もとになる病気がなく、単に摂取エネルギーが消費エネルギーを上回った結果、余分のエネルギーが脂肪として、体内に過剰に蓄積してきた状態であると、定義することができます。これを単純性肥満といいます。曲美 本物
肥満の成因は、このようにいたって、単純にみえます。しかし、それでは、なぜ食べすぎるのか、さらに、同じように食べているのになぜ一部の人だけが太ってくるのかと考えだすと、肥満の原因は、そんなに単純ではないことがわかります。
乳児肥満の治療
乳児期の肥満は、脂肪細胞の数の増加を伴い、大人になって、肥満しやすい体質を形成するので、乳児期に、肥満させないようにという意見が主張され、これが長らく実際に信じられてきました。
しかし、その後の私どもの検討から、乳児期の体型は、その後の学童および成人との体型とあまり相関しないことが明らかになりました。また、脂肪細胞増殖説についても、マウスを使った基礎研究から否定されています。
事実、乳児期に、体重がどんどん増えて、1歳までに、10kgを超えてしまうような子どもでも、歩行の開始とともに、急速にスマートになっていくのが普通です。したがって、1歳までの乳児期の肥満に対しては、治療の必要がないというのが筆者の考えです。
幼児肥満の治療
乳児期の肥満は、特に問題にしなくてもよいのですが、3歳ごろの幼児の肥満となると、放置しておくわけにはいきません。
幼児期の子どもは、少々太っていても、元気に遊びまわり、よく食べてくれるほうが親にとっては、むしろ安心です。この時期の肥満がやがて学童の肥満、ひいては、成人肥満につながるなどと考えることのほうが難しいことなのですが、幼児期からの肥満対策が重要なことは事実なのです。
以上のような理由から、子どもの肥満対策、特に肥満の発生を予防することは、幼児期から、開始しなければならないことは理解されるのですが、これを実行するとなるとかなりの困難と細心の注意が必要になってきます。
学童肥満の治療
肥満児治療の原則は、食事治療が中心となっていますが、もちろん運動の奨励や日常生活の改善の指示もします。
原則的事項としては、子どもの成長、発達を妨げないこと、つまり、1.実際の体重を減らすよりは、肥満度を軽快させること2.あまりに厳格な食事制限はしないことの2つが重要な点です。
思春期以後の肥満対策
思春期以後の肥満には高コレステロール血症や脂肪肝、糖尿病などのいわゆる生活習慣病が高率に合併してきます。これは年齢的な要因に加えて、食生活の荒廃が原因していると思われます。
したがって、中学生になって肥満し始めたら、早期の対応が必要です。
子供にとって、健康管理の必要性と良いの生活習慣は大切なことです。ナンパオ